11月20日(水)・21日(木)の2日間行われた LINE DEVELOPER DAY 2019 に参加してきたので,その感想を書いていこうと思います.このイベントはLINEが開催しているエンジニア向け技術カンファレンスです.
今年は学生向け参加支援制度という支援があり,鹿児島から参加した僕は交通&宿泊費として3万円の支給を受けて参加することができました.(地域によって支給額が変わり,最高支給額が3万円でした.鹿児島からだと一部自腹切る感じ)
支援を受けるには事前応募(選考あり)が必要で,聴講したいセッションとその理由などを答える設問がありました.僕は大学で認知脳科学分野を専攻しているので,1日目に行われる東大名誉教授の甘利先生による「深層学習と脳科学」が特に気になりました.
ちなみに同じ大学の同級生も支援制度に応募して通っていたので一緒に参加しました.
DAY1
会場は10時からでしたが,朝一の飛行機で鹿児島から移動して会場に到着したのは11時半頃…残念ながら最初の基調講演には間に合いませんでした.
まずは受付を済ませます.なんと顔写真による受付システムがありました!事前にLINEで顔写真を登録しておくとスムーズに受付できるというもので,登録した写真は1枚だけでしたが驚くほど素早く顔認証してくれました.
#linedevday 2019 準備が整いましたので、先ほどより受付&入場を開始しました。NAVERと共同開発している顔認証技術を利用した受付も稼働しておりますので、ぜひご利用ください!
— LINE Developers (@LINE_DEV) November 20, 2019
*直前でも顔写真の登録は可能ですが、スムーズな受付のため事前登録にご協力をお願いいたします。 pic.twitter.com/xp7835n0ny
受付ではノベルティのステッカーをいただきました.
来ました#linedevday pic.twitter.com/xXv1UfOHoI
— やまと (@_ymt_117) November 20, 2019
受付を済ませたあと次の講演は12時からだったので展示ブースの方を少し見て回りました.「Clovaの新規デバイス開発とハードウェアプロトタイピング」のブースでは,ESP32マイコンを使ったプロトタイプ基板のデモを見ることができ面白かったです.ClovaがESP32で動くというのには驚きです.
12時からは一番聴きたかった甘利先生による講演でした.内容は脳のメカニズムを計算モデル(深層学習)によって明らかにするというこれまでの研究の概要を一般向けに分かりやすくという感じでした.自分はこの分野を専攻しているためもう少し踏み込んだ内容を聴きたかったなあという感想でした.
講演のあとはスピーカーの方に質問できるAsk the Speakerというスペースが設けられていたようでした.質問に行けばよかった,もったいないことをしたなあ…
甘利先生のAsk the Speaker、お弁当時間と重なり社員が独占して会話する非常にもったいない状況になっております。参加者の皆さま、お弁当は余りある数ご用意しておりますので、この機会にぜひお立ち寄りください! pic.twitter.com/0XIfa8p93k
— LINE Developers (@LINE_DEV) November 20, 2019
お昼は参加者にお弁当が用意されていました.参加費無料のイベントでこんなに良いお弁当が配られるのはすごい
お昼#linedevday pic.twitter.com/2ez2pmj7pN
— やまと (@_ymt_117) November 20, 2019
午後からはいろいろな講演を興味の向くままに聴きました.会場は6つのホールがあり,それぞれで並列して講演が行われます.さらにブースやショートトラック,ポスター展示など多くの企画があったのでどれを聴こうか非常に迷いました.
エムスリーの西場さんによる「エムスリーにおけるAI・機械学習チームの立ち上げと機械学習プロダクト開発」は聴いていてなるほどなあと思う点が多くあり興味深かったです.まあでも結局強いエンジニアを集めるといいよって感じなのかな…
来年卒業で就活は終わっていますが,エムスリーという会社面白そうだなと思いました笑
そのほか聴いた講演はこんな感じです.
- Inside of Blog; 15年熟成されたサービスの光と影、カオスとレガシーへの挑戦
- 常に進化を続けるLINEの運用型広告プラットフォーム「LINE Ads Platform」
- アプリケーション・セキュリティからゼロトラスト・アーキテクチャへの進化
DAY1は19時から懇親会がありました.こういうときにもっと知らない人に話しかけられるようにしたいです…基本的には一緒に参加した同級生と一緒にいて,あとはSecHack365やCODE BLUEで一緒だった人たちと話をしたりしました.LINE DEVELOPER DAYというイベント自体はCODE BLUEと雰囲気が似ていると思いました.
あと,懇親会でちょまどさん@chomadoを(一方的に)お見かけしました.とても可愛かったです(語彙力)
DAY2
2日目は基調講演から参加できました.DAY1のテーマは「エンジニア」,DAY2のテーマは「プロダクト」ということでした.
会場の雰囲気も異なっていて,昨日は青色のライトで照らされていた会場内が今日は緑色のライトで照らされていました.細かいところでは会場で配られるお水の色にも変化がありました.
2日間でペットボトルの配色が違うこだわり#linedevday pic.twitter.com/KovmAb5NKn
— やまと (@_ymt_117) November 21, 2019
12時からのセッションでは,つながろういつでも、何とでも。LINE Thingsからはじまるモノと人との新しいコミュニケーションを聴きました.LINE Things はBLE接続でIoT機器と接続して様々な機能を提供するツールのようです.
ブース展示の方でもLINE Things の展示を行っており,洗濯物が乾くまでをお知らせするIoT機器や眼鏡と連携してブロック崩しゲームをするデモを体験できました.
また,LIFF(LINE Front end Framework)というLINEの中で動くWebアプリの開発用フレームワークの説明もありました.これはショートトラックの最新WebView用SDK『LIFF v2』で活用するLINEの機能にてライブコーディングを見ることもでき,実際に実装して機能する様子が分かりやすかったです.
ショートトラックは他にLINEのダークモード対応、はじめました聴講しました.
iOS13でダークモードが登場したけど,LINEではすでに着せ替え機能があるため,そこにダークモードの機能を吸収する形で実装していったという内容で,実装までの流れやこれから対応していくことが述べられていました.
ユーザーとともに創るサービスでは,アル株式会社の古川さんから「新規サービスや事業を作るうえで,ユーザと一緒に作るためにはどうすればいいか」といったテーマでお話がありました.古川さん自身がこれまで立ち上げてきたサービスを交えての発表で,多くの知見が詰まった内容でした.
2日目は帰りの飛行機の時間の都合があったため,このセッションを聴いて帰宅しました.
まとめ
はじめてLINE DEVELOPER DAY に参加しましたがさまざまな講演や展示ブースがあり,とても満足できる内容でした.学生ということで交通費の援助を受けることもできたので金銭的にも非常に助かりました.
来年も参加したいと思います.